自殺総合対策大綱の素案が公表。自殺対策でもかかりつけ医機能にさらなる期待。

8/19/2022

r4診療報酬 ニュース解説 精神科

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 2017年の第三次となる大綱から5年を迎える自殺総合対策大綱、8月15日にその新大綱の素案が公表され、パブリックコメントを募集している。

この新たな大綱については、今年3月まで開催されていた「自殺総合対策の推進に関する有識者会議」で「誰も自殺に追い込まれることのない社会の実現」に向けて審議・とりまとめが行われたものをベースにしている。


この5年間で、COVID-19感染拡大もあり、孤立や不安が広がるという社会問題が顕著に表れている。また、この有識者会議では、女子や小中高生の自殺者数が高い水準にあることを指摘していた。そうした喫緊の課題など10個別テーマを掲げている。この中で注目したいのは、かかりつけ医との連携。ちょうど令和4年度診療報酬改定では「こころの連携指導料」が新設されたところ。


診療報酬の関係でいえば、自殺企図による救急搬送後の対応についても新たな評価「精神疾患診断治療初回加算」が新設されている。

2024年度からの第8次医療計画に向け、議論が進む中、この自殺総合対策大綱の内容が医療計画の中にも反映されていくことになるだろう。一般医療においてもできる対応策を確認しておきたい。

また、パブリックコメントの募集について、何か意見があれば積極的に投稿することも意識しておきたい。一人の意見では動くことは無くても、同じ意見を持っている人が集まって、塊になれば、動くこともある。診療報酬改定でも必ずパブリックコメントの募集はあるのだから、意見があれば、積極的に発信していくようにしたい。

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