医療機関や医療関連企業の方から「補助金」「助成金」についてよく質問を受ける。また最近だと、「給付金」も多く出てきたので、改めてそれぞれの意味を整理して、情報検索のポイントをご紹介したい。
補助金とは？
国や自治体が税金を使って支援する制度。予算があるため、期限と枠があり、審査があ る（合格率は40%）。政策に沿った内容であるかが重要。公募期間が短いものも多く、しかも支給されるまで時間がかかる。なお、補助金は課税対象。
助成金とは？
主に厚生労働省が主管して雇用刺激策や人材育成と定着のために実施、国・自治体が支給している。ほぼ100%支給され、通年を通して申請できるものがほとんどで審査がないものが多い。前年度のものがそのまま引き継がれるものが多いので、こまめにチェックして、確認の連絡を入れるとよい。なお、至急まで時間がかかる。
給付金とは？
国や自治体が個人（事業主なども）に支給するもので、企業等団体に支給する補助金・助成金と異なる。事業主向けの持続化給付金がこれに該当する。個人向け（雇用保険に一定期間加入していること）であれば、失業等給付など。
なお、こうした補助金・助成金等については、国だけではなく自治体ごとに行われているので、情報収集が大変だ。そこで、便利なのが中小機構が運営する「J-Net 21」だ。
※ちなみに、私は中小機構の令和4年度中小企業アドバイザー（実務支援）として登録されている。
J-Net21>支援情報ヘッドライン(独立行政法人中小企業基盤整備機構)
モバイルのアプリもある。自治体ごとの情報も収集、整理できるのでとても便利だ。
さて、今度の動向を確認しておきたい補助金としては、「看護職員等処遇改善事業」。こちらは本年9月までの対応。10月以降については「中央社会保険医療協議会 入院・外来医療等の調査・評価分科会」で調査・分析して検討を進めることとなっているので、議論の今後を注目しておきたい。
