リプロダクティブ・ヘルス/ライツの概念からの気づき、これまでの「前提」を疑うこと

5/20/2022

r4診療報酬 ニュース解説

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 未成年の人工中絶手術について、18歳の場合は親の同意書は不要になるのか?

今年度から成人年齢が18歳以上になったことに伴って、こうした話題が出てきている。

母体保護法では、第14条に人工中絶に関する規定があるのだが、未成年者に親の同意書が必要とする文言はない。そのため、法的には必須ではないが、手術にに伴う命の危険もあることから、親の同意書はあったほうがよいとされてきた。私自身も、学費を親が払っている期間は親の同意書は必要だろうと思っていた。しかし、どうもそれは間違いのようだと最近思った。子供が家庭内での性的虐待に対抗できないケースも十分に可能性としてはありうることを教えていただく機会があった。また、そういった事情で来た未成年者に根ほり葉ほり理由を聞くことは二次被害を招きかねないとも思う。

リプロダクティブ・ヘルス/ライツという概念について、恥ずかしながら理解が足りていなかった。リプロダクティブ・ヘルス/ライツとは、女性の生涯を通じた健康を支援するための取組を推進するための考え方の概念。そういえば、近年の診療報酬改定でも「連携強化診療情報提供料」や「婦人科特定疾患治療管理料」、「不妊治療、生殖補助医療」など大いに反映されていることに気づかされる。診療報酬とは、こうした社会問題については迅速に取り込まれている。最近では、ヤングケアラーについて入退院支援加算などに反映されてもいる

親子関係が良好であることを前提に考えてしまっていたが、そうした考え方も改めていく必要がある。社会の変化、家族の在り方、そして健康・病気について、改めてその前提となるものを見直していこう。

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