連携における薬剤師の役割を再確認~日本病院薬剤師会から「地域医療連携実例集(Vo.03)」が公表される~

6/14/2022

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 令和4年度診療報酬改定において、「術後疼痛管理チーム加算」、「周術期薬剤管理加算」といった病院薬剤師に関する新たな評価が創設されるなど、勤務医の働き方改革に資するものとして、またその専門性を発揮するものとして、評価が拡充している傾向にある。また近年では、薬局との連携を評価し、増えつつあるかかりつけ薬局・薬剤師との連携の重要性が増し、院内にいながらも地域との間接なつながりを持つことが必要になってきている。かかりつけ医と専門医の連携のように、薬剤師においてもかかりつけ薬剤師と病院薬剤師との連携はこれからも重要になってくる。

またこの連携という観点で実は一番難しいのは、地域との連携よりも院内の連携、すなわちチーム医療ともいわれる。しかし、薬剤師の場合は特定の診療科等に縛られることなく、組織横断的に活躍できることから、院内連携におけるキーパーソンにもなっている。

つい先日、日本病院薬剤師会から「地域医療連携実例集(Vol.03)」が公表された。がん患者や精神疾患患者への対応事例など、実は薬剤師こそがチームいい量で中心となって発揮すべき取組の実例が6点掲載されている。コミュニティの場作りの取組などもあり参考になる。

ところで、最近、医療機関ではトレーシングレポートがちょっと話題になることが多くなっていると感じることがある。服薬情報等提供料などの影響もあるだと思うが、トレーシングレポートが非常に多くなっている、とのこと。連携という観点は大事で必要なことだが、トレーシングレポートを書いて連携することが目的ではなく、患者の重症化予防のために必要と思われることを連携することが目的と改めて認識して、重要なポイントを明確に、正確に、簡潔に伝える工夫が必要だと感じる。また、医療機関においてもトレーシングレポートを含めた地域との「窓口」の設置が曖昧になっていないかを確認しておきたい。

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