薬局側の視点で、実際にリフィル処方箋を持参した患者への対応の手引きが公表されている。
リフィル処方箋の記載のチェックポイントなどの定型チェックの他にも、受診勧奨すべきポイント・タイミングであったり、服薬指導のポイントなども分かりやすく整理してまとめられている。
また、薬機法改正で義務とされた服薬フォローについても記載があり、医療機関への情報提供の内容などについても整理されている。例えば、設定した目標値に対する達成度や検査値の確認など。リフィル処方箋となると、検査の回数も減ることとなる。そこで、場合によっては薬局で血糖値や血圧測定ができる環境、さらに個人相談できる環境も重要に思う。私も3か月ごとに受診し、医薬品をもらうたびに指導をうけるが、やはり周囲の目と耳が気になって、本心とは裏腹に横柄な態度になってしまっているのがわかり、いつも後味が悪い。それはきっと、お互いに。建物の構造の問題もあると思うが。
先日「調剤後フォローアップ点数の算定回数が7倍超に特定薬剤管理指導加算2、調剤後薬剤管理指導加算(CBnews)」という話題が取り上げられていたが、服薬フォローは薬局にとっても調剤報酬上のメリットがあるとともに、医療機関としても必要に応じた受診勧奨をしてもらえるメリットがある。そして、何よりも患者さんにとっては重症化予防につながる。結果として、医療費抑制の取組にもなる。この手引きでも医療機関との連携についての記載もあるので参考になるだろう。
骨太方針2022にもあるように、今後リフィル処方箋については積極的な推進が行われるので、その準備としてこうした手引きがあるのは参考になる。しかしながら、先に述べたように、リフィル処方箋の場合は、受診回数が減ることで薬剤師とのコミュニケ―ションが重要になる。病気に関するコミュニケーションなので、患者も非常にナーバスになり、周囲の目と耳を気にすることも理解して、患者にとっても、処方する医師にとっても、リフィル処方箋の利用を安心してお願いできる環境整備も合わせて取組んでほしいものだ。