令和8年3月5日、令和8年度診療報酬改定の告示と説明会資料が公表され、答申ではわからなかった詳細部分が明確になってきている。ここでは、DPC対象病院における新型コロナウィルス感染症の扱い、重症度、医療・看護必要度への新たな追加項目、生活習慣病管理料の充実管理加算について確認する。


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新型コロナウィルス感染症のコードが新設。ワクチン接種の推進を

 「令和6年度診療報酬改定による恒常的な感染症対応への見直しを踏まえた新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の取扱い等について」(令和6年3月5日厚生労働省保険局医療課事務連絡)に示された、抗ウイルス剤(新型コロナウイルス感染症の効能又は効果を有するものに限る。)に係る取扱いについて、令和8年5月31日をもって終了することとなっている。そこで、DPCにおいて、新たに新型コロナウィルス感染症に関するコードが新設されると共に、包括評価される病棟でも扱いが変更される。

 予防及び重症化しないためのワクチン接種の推進も重要になるといえる。地域医療連携・チーム医療の中で防げる病気は防ぐことがますます重要になる。






重症度、医療・看護必要のA・C項目の拡充。救急搬送後の入院は2日間のままだが、救急患者応需の実績で該当患者割合を底上げへ

 高齢者救急が増加していることに伴い、内科症例患者への対応や多くの検査が必要となっている状況を踏まえて、従来の外科領域に重きを置いた内容から内科症例の評価に重きを置く見直しが図られている。

 また、救急患者応需係数を新たに設け、救急搬送患者の受入れ実績で該当患者割合を底上げできるようになっている。







 項目の追加などもあり、該当患者割合も引き上げられている点に注意をしておきたい。








生活習慣病管理料のデータ提出加算、診療の質を評価する充実管理加算へと見直して点数は引き下げへ

 医療DXが定着しつつあることもあってなのか、地域包括診療加算で外来データ提出加算が新設され、機能強化加算においても外来データ提出加算の届出が望ましい、となった。しかし、点数は10点となっている。よくあることだが、環境整備が進んでいけば、評価は引き下げられ、いずれは基本診療料(初診料・再診料・入院基本料・短期滞在手術等基本料)に包括される。今回の点数からは、そうした流れにあるように感じる。

 その中で、生活習慣病管理料の外来データ提出加算については、充実管理加算として新たに見直されている。点数は引き下げられている。




 提出するデータの簡素化を図られている。今回の見直しは、生活習慣病の重症化対策に向けて関連する診療ガイドラインに沿った診療を行う医療機関に対する評価という立て付けになっている。外来データ提出加算と異なり、ある意味で診療の質や継続診療割合を評価する狙いといえる。