春の建議とは、骨太方針に向けた財務省からのメッセージともいえるもの。その春の建議「歴史の転換点における財政運営」がつい先日(2022/05/25)に取りまとめられ、公表された。
病床確保料に関する検証と見直しについては従来から伝えられてきた通り。10月以降、何らかの見直しが考えられそう。そのほか、注目ポイントをキースライドと共に確認しておきたい。まず、地域医療連携推進法人について。
地域医療構想を推進するための手段の一つで、競争ではなく協調という考えで推進しているもの。横連携体系として、患者の流れに合わせてか一体とした包括評価の導入を検討して、医療費適正化に務めることなどを提案している。次いで、医療費適正化ということで2024年度からの医療費適正化計画についても確認しよう。
地域医療構想は医療提供体制の効率性を高めるのが目的だが、医療費適正化計画は主に予防・保健指導を通じた住民の健康維持による医療サービスに関する効率性を高めるというアプローチ。保険者の役割が肝になる。しかしながら、予防活動に関する費用対効果はなかなか測りづらい。そこで、医療費適正化計画の中でも取組の優先順位・重みづけを見直していくことなどが記載されている。そして、資料の右下には地域フォーミュラリの事例が...。
そして、医薬品に関連してリフィル処方箋についても。
患者の負担軽減、医師の働き方改革につながる、さらに医薬分業の考え方に沿ったものとして、積極的に被保険者に広報する保険者にインセンティブを与えることなどを提言。