勤務医を始めとする医療従事者の働き方改革が急務となっている。医師については2024年度から時間外労働の上限規制など始まるが、その他の医療関連職種についてはすでにとりくまなければならないもの。
そもそも働き方改革とは、限られた時間の中で最大の成果を出すためのもので、労働時間の短縮化が目的でなはい。また、「最大の成果」とは早期退院や治癒など患者にとってのメリットで患者を主語にして間上げることが必要だ。また、なぜ働き方改革が必要かというのは以前も述べたが、2040年からはじまる本格的少子高齢社会に向けた備え、環境作りのため。限られた貴重な医療資源である医療従事者の皆さんが少しでも長く医療を提供できるようにするための壮大な取組だといえる。
しかしながら、働き方改革はなかなか難しい。単独でできることと言えば、二人主治医制にすることやICTサービス(Tel-ICUやWeb問診など)の導入など。また、地域の医療機関との負担の分散として、疑義照会簡素化プロトコール作成や薬局との連携(持参薬確認、服薬フォローをセットにしたリフィル処方箋、オンライン診療など)、輪番制による24時間往診体制作りなど。個人的には、病院の中にある多くの委員会活動の整理は効果があると思っている。
近年の診療報酬では、働き方改革を推進すべく、様々なチーム医療に対する評価が拡充している。ただその一方で、チーム(委員会)が増える原因にもなっている。
そこで、委員会・チーム医療の合理化が必要となる。ばらばらに活動するのではなく、関連性が高いチームをまずはひとまとめにして、その後部会を作る。例えば以下のようなもの。