医療機関でも対応が急がれているセキュリティ対策だが、医療従事者個人のPCにも情報が詰まっている。あくまでも私の個人的な対応方法ではあるが、PCのセキュリティ対策についてご紹介し、皆様のお役に立てていただきたい。
〇コンピュータウィルス対策のソフトの選択方法
PCを購入すると、当たり前のようにコンピュータウィルスソフトがインストールされていたり、購入をすすめられたりする。でも、どういったソフトがよいのか、判断に迷うこともあるだろう。そういう時は、ウィルス対策ソフトの第三者評価を参照するとよい。代表的なものは以下になる。すべて英語だが、数字での評価なのでなんとなくわかるし、Googleの翻訳機能を利用すれば大丈夫。
評価が比較的高いのは、「ESET」のソフト。PCへの負荷も高くないので業務に大きな支障はなさそうだ。なお、私はコンピュータウィルスソフトは購入していない。Windowsに標準搭載されている「Windows セキュリティ(Microsoft Defender)」のみ。第三者評価の結果(AV-TEST の画面をキャプチャしたものを貼り付けています)をみてもらうとわかるが、評価は高いので、機能をしっかり理解して使えば十分だと思うからだ。よりセキュリティを万全にしたい、というのであればWindows セキュリティの機能にESETなどの評価の高いものを追加する、というのがよい。
〇Windows セキュリティの設定の確認
先に述べたように、私の場合はWindows セキュリティのみ。ただ、その機能を十分に発揮するためには、設定を見直しておきたいポイントがある。それは、ランサムウェア対策。最近話題の身代金を要求するウィルスで、特定のファイルやフォルダを勝手に暗号化して、アクセスできないようにするもの。アクセスのために身代金を要求してくる。Windows セキュリティにはこのランサムウェア対策が盛り込まれているが、初期設定では有効になっていないことが多いので確認しておこう。なお、これは個人所有のもので、勤務先から貸与されるものではこの機能の設定が貸与された側ではできない設定になっていることが多いので、あくまでも個人使用のPCということで確認を。まずは、画面右下にある「Windoows セキュリティ」を選択。
「フォルダーアクセスの防除を管理する」をクリックして、以下の画面に。
「コントロールされたフォルダーアクセス」をオンにする。
医療機関としてのセキュリティ対策も当然だが、個人のPCをきっかけにコンピュータウィルス被害が拡大されることもある。まずは個人のPCのセキュリティ環境を確認・対応することからセキュリティ対策への意識を高めていきたい。