高齢患者の急性期入院(下り搬送/高齢者救急病棟、急性期リハ、入退院支援の強化など)、高度急性期入院が必要な患者像の明確化(看護必要度の見直し)、受診頻度を下げるための取組(長期処方やリフィル処方箋、プログラム医療機器の活用)など、物価高対策や賃金引上げ、医療DXの推進といった業界全体に係るテーマ以外でのポイントが明確になってきたように思います。また、来年度からは第8次医療計画のスタート(小児・周産期医療の体制整備、新興感染症対策、精神科領域における地域生活平均日数の増加など)と第4期医療費適正化計画のスタート(BSを含む後発医薬品の使用促進、化学療法等の入院から外来移行の促進、AMR対策やリフィル処方箋の推進など)との関連性も随所に見える改定内容となりそうです。診療報酬改定そのものだけを見るのではなく、医療計画や医療費適正化計画、改革工程表なども合わせてみておくことで、一つひとつの項目が持つ意味と取組に対する理解も深まってくるように思います。
ここまでの議論のポイントを改めて整理・アップデートしました。あくまでも私の備忘録のようなものですが、お役に立てれば幸いです。